住まいの豆知識・コラム

蓄電池で電気をムダなく活用

投稿日:2020年03月02日

かつては主に産業用として活用されてきた蓄電池ですが、
ここ数年、家庭用の住宅設備として注目を集めています。

今回は、現在蓄電池が注目されている理由や、
実際に導入する場合のメリットや注意点などをお話したいと思います。

【今、蓄電池が注目される理由】

太陽光発電を普及させるため2009年に制定された固定価格買取制度(FIT)。
家庭用の太陽光発電で生み出された電気の買取価格を、
10年間固定することを保証したこの制度により、太陽光発電は広く一般に普及しました。

しかし、制度開始から10年が経過した2019年11月より、
買取価格の保証期間が終了=「卒FIT」を迎える家庭が出始めたことで、
太陽光発電を取り巻く環境は大きな転換期を迎えました。

「卒FIT」後も売電自体は可能ですが、
2009年に1kWh48円だった売電価格は年々下がり続け、
2020年時点では概ね10円前後となっています。

これは電力会社から買う電気と比べ、はるかに安い価格設定です。

そのため、作った電気を安く「売る」より、ムダ無く「使う」方法として、
家庭用蓄電池が注目されているのです。

【蓄電池導入で得られるメリット】

蓄電池導入によって得られる大きなメリットは、
「電気代が節約できる」ことです。

日中に使いきれなかった電気を貯めておけば、
太陽光発電が稼働していない夜間の消費電力を賄えますし、
割安な夜間の電気を貯めて昼間に使うこともできるため
電気代を安く抑えることが可能です。

もう一つの大きなメリットが「非常用電源になる」ことです。
近年の自然災害の増加もあり、
突然電気の供給が絶たれる状況はどんな家庭にも起こり得ることです。

記憶に新しい千葉の大規模停電では、全面復旧までに2週間以上を要し、
多くの方が長期間にわたって不自由な生活を強いられました。

また、真夏や真冬といった厳しい気候下でエアコンが使えない状況は、
短時間であっても直接命に関わる危険性を秘めています。

経済的なメリットももちろん重要ですが、
有事の際に「電気が使える」ことこそが、お金では測れない蓄電池の真の価値とも言えます。

【設置場所には注意が必要】

蓄電池の導入にあたり注意すべきことの1つが、設置場所についてです。

蓄電池には屋内型と屋外型の2つのタイプがありますが、
どちらもそれなりの大きさがあるため、
設置には十分なスペースが必要となります。

また、次のような場所では、
性能の低下や故障のおそれがあるため設置できない場合があります。

  • 直射日光の当たる場所
  • 熱や湿気のこもる場所
  • 浸水のおそれがある場所
  • 沿岸部など塩害のおそれがある場所
  • 衝撃や振動の影響が大きな場所

上記のような場所に無理に設置した場合、
満足な性能を発揮できなかったり、事故の危険性があるため十分に確認が必要です。

【非常時にも安心できる蓄電池選びを】

家庭用の蓄電池は需要の高まりと共に
低価格化が進んでいるとはいえ、まだまだ高額な商品であることも事実です。

設置後に後悔することのないよう、
日々の電気代の節約、停電時の電力供給の両面を
しっかり支えてくれる性能を持った商品を選ぶこと必要があります。

例えば、シャープが発売している「住宅用クラウド蓄電池システム」では、
天気予報から発電量を、日々の電気の使い方から電気の使用量を予測し、
電気代を最も安く抑えられるよう、計画的に蓄電池を運用してくれます。

お住まいの地域やライフスタイルに合わせて、
蓄電池システム側でベストな計画を立ててくれるため、
あれこれ考える必要なく最大限の節約効果を生み出せるのが魅力です。

また、停電対策もしっかりとなされており、
分電盤に電力を供給することで、停電時でも家中のコンセントが利用可能な上、
エアコンやIHクッキングヒーターなどの200V機器にも対応しています。

停電時に「電気が使える」だけに終始せず、
普段の生活に近い状態を維持できるという点からもおすすめできる商品です。

飯野物産では、今回ご紹介したシャープ「住宅用クラウド蓄電池システム」をはじめ、
国内主要メーカーの蓄電池システムを取り扱っていますので、
お客様のニーズに合わせた最適な蓄電池をご提案可能です。
蓄電池の設置をご検討の際は、是非御相談下さい。

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